第2回ウィリアム・モリス勉強会

2015年11月11日 第1回に引き続き、ウィリアム・モリス勉強会の勉強会を行いました。
今回は体感編という事でマナトレーディング様のご協力のもと、作並にある「賢治とモリスの館」にて行いました。

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設立者の大内教授(東北大学名誉教授)からモリスの思想についてお話を聞きました。
ユーモアも交えながら大変楽しくお話をしてくださいました。
モリスのデザインは単体ではなく、ガーデニング→エクステリア→インテリアと続いているそうです。お庭から順にご説明していただきました。

お庭はコッツウォルズの別荘と植生が似ているという事で宮沢賢治とウイリアム・モリスのテーマ性をもたせたガーデンを作る事が出来たそうです。春は多くのかたくりの花が見ることができるそうです。他にバラ、また宮沢賢治の好きなギンドロの木等、多くの植物がありました。

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モリスのデザインの最後は本だったそうです。エントランスには資料が展示され、フレームにも入れて飾られていました。

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最後にグリーンダイニングルーム(展示ルーム)、中国・茶芸の部屋にて食事をしながらモリスのデザインを堪能いたしました。グリーンダイニングルームにはモリスが初めてデザインしたという蔓薔薇の壁紙をフレームに入れて飾られていました。シェードも厚地と、厚地と同じ柄のリネンの組み合わせで作られており、リネンのシェードからの朝日がうっすら入ってくるようにされたそうです。他にタペストリー等がありました。窓の枠をフレームにして庭の景色が絵のようでした。

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モリスのデザインはあくまでもつながりを持っており、芸術を楽しみながら食事をして欲しいというコンセプトのもと作られた館でした。
紅葉も程よく残っており、落ち葉の香り包まれながらモリスの世界観に触れる事が出来た研修となりました。