会員コラム --> お国自慢 青い森の恵み mic正会員 遠藤 容子

お国自慢 青い森の恵み

会員コラム 文 : mic正会員 藤野 恭子 2014年1月

 私の出身地青森県は、本州最北端に位置する人口130万人の全国31位、面積は全国8位の海と山の恵みをたくさん受けている農業と漁業の県です。青森と言うと『雪国・りんご・ねぶた祭り・・・』くらいで、冬が長く暗いイメージをお持ちの方も多いと思いますが、県名の通り青い森が広がり、県名に色がついているのは青森だけです。
 それほど青い森は郷土の誇りであり、魅力的で見どころ満載な青森を微力ではございますが、ご紹介させていただきます。今回は旅行のイメージがわきやすい様に新幹線で移動する順番にご紹介してまいります。しばし旅にお付き合いを!!


仙台⇒八戸

 東北新幹線のはやて・はやぶさを利用すると約1時間15分で八戸駅へ到着。
 太平洋に面した北の港町『はちのへ』は、新鮮な海の幸、山の幸、独自の風土が満載です。そんな八戸で今一番ホットな話題と言えば、2013年10月から運行を開始している、三陸の海を眺めながら東北の食材を使ったメニューを楽しめるレストランが列車になった『東北エモーション』東北レストラン鉄道の旅です。
 八戸線の八戸〜久慈間を一往復する、全席レストラン空間のレストラン車両で、八戸⇒久慈はランチコース、久慈⇒八戸はデザートビュッフェになっているそうです。
列車のデザインなども凝っていて、現在は大変な人気で、予約が取れにくいようですが、機会がありましたら是非、八戸からの三陸海岸をお楽しみ下さい。
ちなみに、ご当地B級グルメは、もちろん『せんべい汁』です。


八戸⇒七戸十和田

 新幹線で八戸駅から次の停車駅の七戸十和田駅までは約13分で到着します。ここでのおすすめスポットは、十和田湖、奥入瀬渓流です。十和田湖は海抜400mという山上にある二重式のカルデラ湖で、周囲の長さは約46km。最深部の深さは327mと日本3位の深さを誇ります。十和田湖・奥入瀬渓流とも新緑から紅葉まで、魅力的な景色で楽しませてくれますが、以外にお勧めなのが、冬のこの時期です。すんだ空気に包まれながら、冬の美しい十和田湖を満喫出来るイベントが、毎年観光客でにぎわいを見せています。日中は湖上遊覧を楽しみ、日が沈むと、花火の打上げや6000個のスノーランプ、氷のモ二メントなど、幻想的な姿に変わります。毎年2月上旬から約一カ月間開催される青森の冬を代表するイベント『十和田湖冬物語』をお勧め致します。
 十和田市内に足を延ばすと、以前micの研修旅行でも訪れた『十和田現代美術館』は、外せない定番スポットです。国内外のアーティストの作品が、建物内部だけでなく、中庭、屋上などに展示されており、オープンなアート空間が魅力的で、2008年の開館以来多くの来場者が訪れています。
 また建物がある官庁通りを中心に、街の至る所に彫刻が設置されており、魅力的な街になっています。
 このエリアのご当地B級グルメは、『十和田バラ焼き』です。


七戸十和田⇒新青森

 東北新幹線終点の新青森駅までは、七戸十和田から15分、仙台から2時間もかからず青森に到着します。(新青森駅から青森駅までは少し離れているので、在来線に乗り換える必要がありますので、ご注意ください。)
 新幹線開通以来、青森駅前も魅力的に生まれ変わり、なかでも一押しは『ねぶたの家 ワ・ラッセ』です。ねぶた祭りの歴史と魅力が一年を通して体感出来る空間で、もちろん8月に開催されるねぶた祭りを生で体験して頂くのが一番ですが、タイミングが合わない方も、ここに来ればいつでもねぶた祭りを楽しんでいただけます。また、隣接している『A-FACTORY』には、シードル工房があり青森産リンゴでシードルが作られてゆく醸造工程を見る事ができます。アルコール度数も低くお酒の苦手な女性に大人気のシードルを是非お土産にしてみては!また、駅前から少し足を延ばすと、『三内丸山遺跡』とmic研修旅行でも行った『青森県立美術館』が近くにあるので、歴史と文化、芸術を堪能できるコースとして人気です。自然に触れたい方には、是非とも『八甲田山ロープウェイ』で八甲田山の魅力を体験して頂きたいです。その際には、是非全国的にも湯治で有名な『酸ケ湯温泉』で旅の疲れを癒して下さい。お湯がとにかく最高です。混浴の仙人風呂が有名ですが、きれいな女性専用もありますので安心して入浴を楽しめます。
 青森市内のご当地B級グルメは、『味噌カレー牛乳ラーメン』でしょうか・・・。

 

青森⇒弘前

 新幹線の旅は青森市までですが、私の地元弘前市も是非紹介させて下さい。青森駅から在来線の奥羽本線に乗り換え、約1時間で到着。城下町として知られる弘前市内には、歴史的建造物が多く残されており、レンタサイクルで弘前城のある弘前公園を中心に観光を楽しむことができます。私の一番のおススメは『弘前さくら祭り』です。桜の種類、規模共に日本一の桜祭りには毎年多くの観光客が訪れます。夏には『弘前ねぷた祭り』が開催され、青森のねぶた祭りとはまた一味違った趣のあるお祭りとなっております。こちらも年中体感出来る『津軽藩ねぷた村』に行けば、いつでも祭り気分を味わえます。そんな弘前で今一番注目されているのは、昔から受け継がれている丁寧な手仕事の文化ではないでしょうか。津軽塗、こぎん刺し、津軽打刃物など、全国的にはまだあまり知られていないものもありますが、青い森の恵みをストレートに生かすのが木工品。なかでも『ブナコ』が作り出すブナ細工は、高いデザイン性があり、近年高い評価を受けています。


 micの研修旅行でも、製作過程を見学させていただき、職人の手技によって作り出されていくモダンなデザインを体感出来ました。さらに一人一作品ずつ製作体験させていただき、より手仕事の奥深さを実感しました。弘前を訪れる際には、是非ブナコの製作体験をお勧めします。
 弘前のご当地B級グルメと言えば、最近『いがめんち』を推しています。標準語的には『イカメンチ』となります。お隣の黒石名物『つゆ焼そば』もお忘れなく。

 

その他にもまだまだ・・・

 今回紹介しきれない日本海側にも、白神山地や不老不死温泉など、まだまだ魅力たっぷりの場所がたくさんあります。個人的にご紹介したい場所や食べ物もまだまだありますのでは、この続きはまたの機会と致します。皆様も是非青い森の恵みを体感してみて下さい。


執筆者紹介

mic正会員
藤野 恭子

 

会員コラム