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カラートーク 「光の色」と「色の見え方」

会員コラム 文 : パナソニック株式会社 仙台営業所 川口和佳子 2013年2月

カラーをテーマに、ということで、住宅のあかりを扱う仕事をしている私からは、「光の色」と「色の見え方」についてお話したいと思います。

光の色

私たちが一番よく関わっている光は、太陽からの光です。
朝日が昇るときは徐々に空がオレンジ色に染まり、昼間は明るく爽やかな青空が広がり、そして夕暮れ時は赤く、そして暗くなっていきます。

この様な「暖かみのある光」「涼しげな光」は、皆さんの家でも白熱灯や蛍光灯、そしてLEDなどで取り入れられているかと思います。

この光の色は、様々な心理効果をもたらします。
例えば「暖かみのある赤っぽい光」は、くつろぎのある落ち着いた空間などに、「青白い爽やかな光」は、開放的・活動的な空間に向いています。

なので、ここ数年は「電球色」と言われる赤っぽい光が好まれています。
会社の先輩の話では、昔は「明るいナショナル」のコマーシャルの影響で、とにかく明るい蛍光灯!だったらしく、しかもその当時は蛍光灯=青白っぽい光だけしかなかったので、年配の方々では依然「昼白色」と言われる涼しげな光が好まれています・・・年代によって好みが違うんですね。
私は当然まだ若い!ので、赤みのある光が好きです!

先輩の話の中にも出てきたように、昔は「赤っぽい光=白熱灯」「青白っぽい光=蛍光灯」だったのですが、その後蛍光灯でも電球色が登場し、最近では光の色を赤っぽい光〜青白い光に自由に変えられる照明も発売されています。
例えば、夏は涼しげな昼白色の光で/冬は暖かみのある電球色の光で、と言うように光の色を楽しむのもオススメです。

色の見え方

私たちがモノを見る時、光がないとその形や色は判断できません。
特に色をちゃんと見せるには、明るさ以外に「演色性」という要素が重要になります。
演色性というのは、要は赤がちゃんと赤に見えるのか?と言うことです。(厳密には難しい表現があるのですが・・・ここでは割愛します!わからないんじゃないです!)

演色性の悪いランプを使うと、顔色が悪く見えたり、食事が美味しそうに見えなかったり、せっかく苦労して考えたインテリアのカラーコーディネートが台無しに・・・とか。

美術館や博物館なんかでは、展示している絵画等を忠実に見せるために、高いレベルの演色性をもつ照明が使われているらしいです。

また、最近では「肌がキレイに見える」「食料品がおいしそうに見える」なんていうあかりもあるようです。


細部にまでこだわりを実現したリビングには、家具や内装だけでなく、あかりにもこだわりましょう!

コーディネーターの皆さんに「照明」(ここでは敢えて、あかりとは言いませんが・・・)と言うと、「電気設備はよく分からない・・・」と言われますが、この様にあかりと色は密接な関係にあります。

当然、電気設備としての一面も持ってますが、インテリアの一部としてのあかり、というイメージで取り組むと、コーディネートの幅も広がると思います。

是非、あかりにも興味を持って下さいね〜☆

 

執筆者紹介

mic賛助会員
パナソニック株式会社 仙台営業所
川口 和佳子

 

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