会員コラム --> 心を豊かにしてくれるお洒落な小物
インテリアコーデイネーター 竹 瑞喜(たけ みずき)

 

 私にとってお洒落とはパワーの源であると思います。お洒落なカフェや空間にいたり、お洒落な家具や雑貨、洋服を見ている時は日常の疲れを忘れさせてくれます。
インテリアの仕事に就いて間もない頃、「IDEE」に憧れていました。カタログを見ては「いつかは欲しいな〜」と夢を抱きながら眺めていました。私が初めて東京のインテリアショップへ行ったのが「IDEE SHOP」でした。当時お店は青山骨董通りにありました。地図を持って探しながらやっと着いたお店。実際に商品を目にした時の感動はいまだに覚えています。
その後、「コンランショップ」に行き、目にしたディスプレイの斬新さには驚きましたがセンスを感じました。コンランショップではディスプレイをとても大切に考えているそうです。「ただ美しく並べるということではなく、それぞれの商品の持ち味や使い方をより理解していただいたり、空間作りのヒントとなるようにいろいろな情報をディスプレイに盛り込むことを心掛けている」ということ。あれから10年以上経ちますが、今でも変わっていないと思います。とても勉強になります。カタログはもちろん、本も数冊買いました。英字なのでほとんど写真を見ているだけでしたが幸せな気持ちになりました。
今では県内でもお洒落で素敵なお店がずいぶん増えました。街を歩いて素敵な空間を見るとついつい立ち寄ってしまいます。そんな時間はとても楽しい時間です。
今まで出会ったお洒落な小物を少しご紹介したいと思います。

Tea forteの紅茶
ティバッグに葉っぱの付いた紅茶を見つけました。カップからまるで湯気の形の様に出た葉っぱがかわいらしく、見た瞬間惚れ込んでしまいました。
ティバッグはフォルムがかわいいだけではなく美味しいお茶が入れられるよう、機能的な面も考えて作られています。茶器にティバッグを入れ、お湯を注いでも形が崩れずにお湯が茶葉全体へ行き届いて美味しいお茶が入れられるようになっています。
専用の茶器がありますが、普通の器に入れてもとてもかわいいです。
紅茶の香りとともに幸せな気持ちにしてくれます。

漆&ガラス
丸いカラフルな小物入れがたくさん並んでいました。漆の商品でした。ホワイトや鮮やかなピンク、中にはポップな水玉模様の物もありました。漆の商品で今まで見た事のない色が沢山ありました。この様なモダンでスタイリッシュな漆は初めてで、今までの漆の堅いイメージが払拭されました。写真はマットな漆の赤と黒のトレーと丸い小物入れ。お花の形をした置物はガラスでできた箸置きです。キラキラしたガラスの小皿の上に漆の小物入れを置いてみました。
小物入れはシルバーの化粧箱に入っていますので、中に小物を入れてプレゼントしても素敵だと思います。新たな漆の発見でした。

flower bag
一見キャンバッグに見えますが鉢カバーなんです。表面はペンキ加工されていて型くずれがしません。鉢をそのまますっぽり入れる事ができます。防水加工はされておりませんので付属のビニールの袋に水を張ってフラワーベースとして使う事ができます。今回はバラとポインセチアを合わせてみましたが、春は青々としたツタの葉っぱ、夏にはあじさいやひまわりのような大きなお花、秋、冬は枝ものを合わせたりと…季節毎に色々楽しめます。

 

 

おしゃれ洗剤
洋書でモザイクタイルのカウンターの下にドラム式の洗濯機、キャニスターに入った洗剤等。お洒落な写真をよく目にしてました。手入れがどうかは別にして憧れていました。
現実の水廻りはキッチンも含めて生活感が出てしまいがちです。本来ならば全て収納したいところですが、なかなか難しいです。最近の洗剤はお洒落なものが出ていて、隠さずに置いておけます。こちらも見た目だけではなく、実用的で、性能も香りもよく、気分がよくお洗濯ができます。
お料理も、お気に入りのお鍋やキッチングッズを使ってのお料理となると気分が違うと思います。
私には少しでも楽しく仕事するにはお洒落な道具の力は必要なようです。

ANTIQUE
以前読んだ本に「お洒落とは心地いいこと」という言葉がありました。そこで、お店で手に取る物を思い起こしてみると、テイストが家にある物と似ていています。空間にしても「いいな」と思う空間はいつも似た空間です。そのようなお気に入りの場所にいたり、お気に入りの物を身につけたりしている時は気分が上がります。私にはこのような小物や空間が心地いいようです。

 「ホテルに泊まるなら良いホテルに泊まりなさい」と言われたことがあります。ホテルはお洒落の宝庫です。「美味しい料理を作りたければ美味しい物を食べる。」「素敵な空間を作りたければ、素敵な空間をたくさん見る。」どちらも体験して身につけることは同じで、大事なことか思います。ただ、人それぞれ心地いいと感じるものは異なるので偏らないよう、良い物を見る目を養って、センスを磨いていきたいと思います。

おまけ
こちらはアメリカでおばあさんが使い古された靴下で作って孫にプレゼントしたところから始まったそうです。
とても味わい深く癒されます…。

 

 

 


執筆者紹介

竹 瑞喜(たけ みずき)
インテリアコーデイネーター


 

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