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旅のはなし 〜小さな旅行〜

会員コラム 文 : mic正会員 田中 史江 2013年10月

『旅』。以前の私ならゆっくりと存分にその地を満喫するのを好んだ。
『旅』に限らず、住む町も自由だった。友人からは根無し草と…。
でも、それは時間がたくさんあった若いころのこと。
子供が産まれると旅行からも遠ざかりがちに。
旅行したいなぁ…。

子供も少しづつ大きくなり、ここ2年ほど力を入れ始めたパパのマラソン出場の応援と称し、『便乗&別行動ツアー』へ。
朝「頑張って走ってね〜」とホテルを送り出し、子供と二人、観光へ。しかし、どこへ行っても樹と地面ばかりを見て昆虫探しをする我が子。目的地にはなかなかたどり着けない。
時間ばかりが過ぎていくが、それゆえ、偶然の楽しみも見つけられるようになった。

晩秋の神戸

道路脇ばかりを丹念に探索していた我が子が何かを発見。大きな声で私を呼ぶ。
「これ、なに?」
旧居留地地下水道施設。レンガを一つ一つ組み合わせ、貼り合わせていくという方法による。一日で管の入れ替え作業をして道路を復旧させてしまう今日、どれ程の作業量であったろうかと衝撃を覚えながら覗き込む。
しかも、美しい。

異国情緒たっぷりの街並み、コーディネートの美を街路樹の紅葉と共に堪能。

学生時代を過ごした東京

たくさんの驚きと共に、再発見をした旅。

30年以上の年月を経てパンダに再会。ぬいぐるみのように愛らしく記憶されていた姿は、展示方法も変わり、大きな体から醸し出される力強さに、中国の山奥で生き延びてきた動物としての迫力を改めて認識する。子供は、思ったより大きく驚いたのか絶句。

古き友人たちとの再会も実現する。
会うのは卒業以来の友人も!
驚く程にみんな変わらないけれど、当時あどけなかった友人程大人の女性になっている気がする。彼女たちの生き方に栄養と刺激をもらう。おいしいランチにもかかわらず、食べるのも忘れ話し込む。ちょっとした同窓会。さぞ騒々しかったことだろう。
しかし、時間が足りない!! 後ろ髪を引かれる思いで解散。またパパに東京マラソンに参加してもらわねば。

今年の夏の締めくくり。しろいし蔵王高原マラソン。今年もパパ、チャレンジ!
昨年は良く晴れた暑い日で、応援するにもつらかった。今夏はパパ一人で行ってもらおうかと言っていたはずだったのに、思い余って、私も親子マラソンに参加。
気軽な小旅行のつもりだったのに…。
子供の体力づくりのためと自分に言い聞かせ、しかし、練習不足のまま本番。
親子で3`。
子供の手を引っ張りつつ、私たち親子だけが『ばんえい競馬』の様相でスタート&ゴール。
我が子は生まれて初めての3q走破!! 未知の距離にゴール付近では蒼い顔に。ゴールの喜びも言葉にならず…。
しかし、帰りの車内では「楽しかった。また走りたい。」と言う。
また、来年も参加しようかな。今度は一緒に特訓をして…。
パパのマラソンチャレンジは続く。
今度は海を渡ってマラソン参加をしてもらおう。
便乗旅行は海外へ!

 


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